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帰ってきたGENIOeを触ってみて、PocketPC2002を搭載したGENIOeに関する感想や考察をまとめてみました。
一部旧OS搭載のGENIOeとかぶる部分もありますが、感じたこととして書き連ねておきます。
私のマシンはGENIOe550のアップグレード版ですが、64M化していてGENIOe550Xと機能的に変わらないため、旧OSのGENIOeと搭載OSを区別する意味でも今後GENIOe550Xと呼ぶことにします。
今回のGENIOe550X良いところ
サイズ
さすがに非常に小さいです。
iPAQに慣れていた手で改めて触るとその小ささに驚かされます。このサイズであれば胸ポケットに入れてもスーツが型くずれしないでしょうね。

実際私はジャケットの内ポケットに入れていますがまったく気になりません。
手ぶらでちょっとそこまで、と言うときにも気軽に持っていけるようなサイズです。
方向キーの挙動
非常に評判の悪かった中央部分の方向キーですが、少し認識が改善されているように感じました。まぁこれは実機を並べて確かめたわけではないので気のせいかも知れませんが、入力はやりやすくなったように感じます。
単体で様々な活用が可能
これはサイズと密接に関わってくるのですが、GENIOe550Xは本体に拡張スロットを内蔵しているので機能を拡張しての活用が可能です。しかも2つあるスロットのひとつが拡張性の高いCFのTYPE2になっているので、カード型PHSをさしたり、GPSカードをさしたり、LANカードをさしたりと様々な周辺機器が利用可能で、それがジャケットなどを必要とせずに単体で行えるという点が優れています。

つまりカード型PHSなどをさしっぱなしにしていても小さいままなので、そのままスーツやジャケットに入れて持ち運ぶという事が出来、サラリーマンが交差点で立ち止まったついでに胸元からGENIOe550Xを取り出してメールチェック、という使い方ができるわけです。
速度
ファーストインプレッションでも書きましたが速度は以前に比べると速くて快適です。さすがにiPAQ(PocketPC)と比べると見劣りしますが、以前のように画面の描画に恐ろしく待たされる、なんて事はあまりなくなりました。64M化しているにも関わらず、私が相変わらずアプリケーションをこまめに終わらせたりしているからなのかも知れないですが、間違いなく改善はされています。
実は液晶カバーが付く(かなりの力技)
ここを見てもらえばわかるように、実は液晶カバ−を付けることが出来ます。


周辺機器のサイドパネルと市販のラジェンダ用のカバーを用いるので費用も安くすみますし、失敗してもサイドパネルをひとつ駄目にするだけなのでリスクも少ないです。
メモリにかなりの余裕が
私は64M化+アップグレードを申し込んだので内蔵メモリにかなりの余裕が出来ました。これによってプログラム動作領域に40M近くを割り当てることができるので動作が非常に安定しています。また、32Mの時と比べて多くのアプリケーションを導入することも可能です。私は大体ですが記憶領域:動作領域=20M:44Mぐらいで利用しています。
このようにGENIOe550XはPocketPC2002を導入したことで、実はかなりの不満点が解消されています。 しかしながら、良い点ばかりではなく相変わらず駄目な点やあらたに駄目になった点などがあるので、今度はそちらについて触れていきたいと思います。
今回のGENIOe550X良くないところ
とりこぼし
かなり改善はされましたが、それでもまだごくたまにタップのとりこぼしが発生します。文字入力などをしているととりこぼしに気づかずにどんどん入力していって、気が付くと訳のわからない言葉が羅列されていた、なんて事があります。

少ししっかり目にタップすることで対処可能です。
一部アプリケーションが内蔵ではなくなった
一部のアプリケーションが内蔵ではなくなりました。なかでも辞書ソフトが内蔵でなくなったのは大きいです。辞書ソフト本体はROMに内蔵されているのですが、肝心の辞書データはRAMにインストールする必要があります。これがかなりの容量があり、メモリを占有してくれます。

まぁ、OSの容量の都合で32MのROMにほとんど余裕が無かったらしいので仕方ないといえば仕方ないのですが。残念な所です。
以下はPocketPC2002に関する不満ですが一応書いておきます。
SDメモリに置いたアプリの起動の問題
相変わらずSDメモリにおいたアプリケーションをボタンに割付して、サスペンド状態からボタンでそのアプリケーションを起動しようとすると、OSを巻き込んでフリーズします。
このあたりは旧OSの頃から変わっていませんね。つまりこれがどう言うことかというと、SDメモリへ導入したアプリケーションはボタンに割り付けないほうが良いという事です。
サスペンド中に間違ってボタンを押してしまうとそれだけでソフトリセット確実ですから。
PIEの一部機能低化
ダウンロード機能が付いたのは良いのですが、PocketInternetExplolerからAlt+タップの機能が省かれています。これによってTapRight、MultiIE、PiepといったPIE機能拡張ソフトは軒並み使えなくなりました。
以前のPIEではこのAlt+タップの機能の中の「新しいウインドウで開く」を使って複数のPIEを起動し、ページを切り替えつつ読むことで快適にwebブラウズ出来たのですが、非常に残念です。
GENIOe550X本体への不満点
これはアップグレードしたところでどうしようもないのですが、次期モデルでの改善を期待して書いておきます。
アクションコントローラーが無い
アクションコントローラーボタンが付いていないので、テキストを読んだりする際には結構不便です。アクションコントローラは片手操作の際の基本だと思います。
バッテリ
2002年にはモバイルバッテリチャージャが発売されるのですが、それまでは相変わらず貧弱な本体バッテリのみで利用しなければなりません。ビジネス用途で使わせるのであれば、やはりバッテリは交換可能か、もしくは拡張バッテリを装備できるようにしておく必要があるかと思います。(理想的なのはその両方、カシオ製品はこのあたり非常にソツが無いですね)
メールも出来る、PIMも出来る、Webも見れる、明るいフロントライトがついてて液晶が綺麗に見える。でも全部やったらすぐにバッテリが無くなる、ではどれも出来ないのと一緒です。
このように結構不満点も残っています。
しかしながら、全体としては結構満足のいくマシンに仕上がっていると思います。
バッテリも明るい室内でフロントライトを切っておくようにすれば結構持ちますし。来年まで我慢すれば外付けバッテリも発売されます。
その他
そのほか思うことをツラツラと並べていきます。
SDIOの可能性
GENIOeがウリにしようとしている機能の一つにSDIOというものがあります。
これは簡単に言うとSDスロットに対応した周辺機器を突っ込んで使いましょう、というものです。
2001年12月現在、SDIOを搭載しているPocketPCはGENIOe500Xだけです。
では、これはGENIOeにとって有利なことなのでしょうか。
今の時点では個人的にさほど有利なことだとは思いません。
現在SDスロットに挿すことが出来る周辺機器は東芝が発売しているSDカードBluetoothカードのみとなっていますし、そのBluetoothも対応製品がまだほとんど市場に出回っていない状態です。
今後東芝が頑張ってSDスロット対応のカメラカード、有線及び無線LANカード、GPSカード、SDカード型PHSなどをどんどん発売していけばひょっとしたらSDIO搭載というのウリになっていくかも知れないです。しかし、大抵の周辺機器はCFTYPE2でまかなえてしまうのも事実です。SDIO独自の何か面白い周辺機器が現れない限り、SDスロットは永遠にメモリ専用で終わってしまうと思います。
GENIOe550Xという選択肢
数あるPDAの中からわざわざGENIOe550Xを選ぶ意味ですが。やはり一番の魅力はそのバランスの良さでは無いかと思います。
現在日本国内でスペック等がアナウンスされている機種に限って比較してみます。
例えばサイズですが・・・
PocketGear:126*78*18.5
GENIOe500X:125*77.5*17.5
jornada568:132*76.5*17.2
こうしてサイズを比べてみると、PocketGearより小さく、Jornadaより短いのがわかります。(jornadaはその本体の長さ故、胸ポケットにはギリギリ入るか入らないかの大きさだそうです)
拡張性
PocketGear:CFTYPE2+SDスロット+(PCカードスロット)
GENIOe500X:CFTYPE2+SDIO対応スロット
jornada568:CFTYPE1スロット+(SDカードスロット)or(SDカードスロット+PCカードスロット)
周辺機器も含めた拡張性の場合はこのように2番手に付けています。
単体であればSDIOに対応している差でPocketGearを抜いてトップです。
SDIOに関してはこれからどれだけ面白い周辺機器が出てくるかにもよると思いますが、付いていて困る物でもありませんし。
GENIOe500Xは唯一PCカードの使えないマシンですが、逆に考えればCFTYPE2スロットが付いていれば、PCカードがそれほど必須とは思えません。(モバイルディスクを愛用しているユーザーなどには必須でしょうが)
つまりGENIOe500Xは、単体で利用できてサイズが小さく、そこそこの拡張性を求めるユーザー向けである、と言うことが出来ますね。
GENIOe500Xの使い方
これまで私はGENIOeをSDスロットのメモリに極力アプリケーションとデータを導入し、本体メモリを空ける方向で運用してきました。しかしながら64M化してからはアプリケーションも本体メモリに導入し、データのみをSDメモリに入れるようにしています。大体利用の目安としては記憶領域:動作領域=20(+4):40程度に考えています。

多分プログラム動作領域には30M程度取っておけば十分では無いだろうかと思います。それ以上アプリケーションを立ち上げると、どちらにしても遅くなるんじゃないかなとか考えていますし。で、一応の安心のためにもう10M程度多めに取っています。
アプリケーション導入用に20M使えるというのは結構な量です。
(+4)というのはインターネット一時ファイルなどの保存用に考えています。
こうやってデータだけをSDカードに入れて運用していくことで、将来SDカードタイプの面白い周辺機器が出た際に、SDスロットへの取り付けが気軽に行えるかなと予想しています。
そういうわけでアップグレードする際に64M化するか32Mのままいくか悩んでいる人がいるかと思います。個人的には64M化した方が得だと思います。
何かと問題も多いGENIOe500Xですが、個人的にはかなり気に入った部類に入っています。
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