ソフトウェア紹介
■ポケピで動画を楽しもう〜動画ソース準備編〜

そういえば遠い昔にiPAQのコーナーで書いたきりで、サイトの前面にはポケピで動画を楽しむ方法が掲載されていないなぁと気付きまして(リナザウのコーナーなどにはあるんですけどね)とりあえず一通り知っている知識などをまとめておくかなぁと思った次第です。

まずは動画ソースの入手方法から詳しく説明します。

動画のソースの入手方法

PocketPCで動画を見るには、まず動画を入手する必要があります。
動画のファイルはWebで公開されているものをダウンロードしてくる事も出来ますが、やはり好きな動画をPCに取り込んで、それをPocketPC向けに変換するのが(好きな物を持ち歩いて見れるという自由度の高さからも)お勧めです。

PCに動画を取り込む方法は複数あり、どれを選ぶかは好みにもよりますが、ざっと考えつくところで以下のような物があります。

・PCにキャプチャボードを取り付けてアンテナやビデオ出力を接続、TV放送などを取り込んで変換する。
・外部機器で録画した動画データをPCに移して変換する。

この2つぐらいですね。

キャプチャボードで動画をキャプチャする

キャプチャボードを利用する場合、TVをキャプチャするのかビデオをキャプチャするのか、ハードウェアでエンコードするのかソフトウェアでエンコードするのか、などによって購入するべきボードの種類が異なります。 また、購入したボードはPCを開けて取り付ける必要がありますし、機種とボードによっては相性などもあるようで、それらが敷居を高くしているように思います。
ちなみにキャプチャボードメーカーの大御所、カノープスのサイトには、一部製品のマザーボードとの動作確認結果が掲載されています。 参考にしてみてください。

ハードウェアエンコードとソフトウェアエンコードの違い

ハードウェアエンコードとソフトウェアエンコードの一番の違いは、動画の変換作業をキャプチャボードで行うかPC本体で行うかという点です。
ハードウェアエンコードの場合は変換をボードで行うのでCPUにかかる負荷が比較的低い代わり、扱える動画のフォーマットがMPEG1かMPEG2限定であるものが大半で、設定も細かく行えない物が多いようです。 (一部他のフォーマットで変換できる機種もあるようですが、まだ一般的とは言えません)
ソフトウェアエンコーダーの場合は変換用のソフトウェアを用いてPC本体で変換を行うため、CPUに高い負荷がかかり、さらに時間もかかります。また、キャプチャ中に別の処理でCPUに負荷がかかるとエンコードしている動画にコマ落ちが発生する場合もあります。 その代わりソフトウェアエンコードのボードはハードウェアエンコードのボードに比べ、価格が安価な傾向があります。

今回は私が利用しているハードウェアエンコードボードの中の1機種を紹介します。

私の利用しているキャプチャボード

私はピクセラのPIX-MPTV/P4Wというキャプチャボードを利用しています。
MPEG1、MPEG2でキャプチャできるハードウェアエンコードのボードの割りに売価が2万5千円程度と安価なのが一番の長所でしょうか。

さらには3次元Y/C分離機能とゴーストリデューサ機能を搭載しているため、ノイズなどを軽減することが出来ますし、Sビデオ入力×1,コンポジットビデオ入力&オーディオ入力(赤、白、黄色の入力口です) も付いているので、録画したビデオやDVDレコーダで撮ったDVDなどを取り込むことも可能です。というわけで、値段の割にはかなりお得なボードだと思います。

3次元Y/C分離機能とは

輝度信号と色信号を独立させて動き検出をおこない ノイズを軽減する機能。
ドットや色にじみ、 輪郭のザラつきを抑制します。

ゴーストリデューサ機能

画像のニ重、三重 映り(ゴースト)を抑制する機能。

両方ともよくわかりませんが画像が綺麗になるらしいです(汗)

キャプチャ用アプリケーションPixeStationTV

キャプチャに用いるアプリケーションはボードに付属しているPixeStationTVです。
入力を切り替えることで、TVチューナー経由、コンポジット入力経由、S-ビデオ経由を切り替えることが出来ます。

また、エンコードする動画ファイルの種類(MPEG1orMPEG2)を選択することもでき、画面のサイズやビットレートなども設定することが出来ます。
MPEG1の最小サイズ、再低ビットレートでも352×240の1Mbpsです。この程度ならPocketTVでそのまま再生可能ですが、持ち歩くには少々ファイルサイズが大き過ぎるように思います。

その他に利用する機器

TVキャプチャボードを利用するためにはキャプチャボードにアンテナを接続し、TVを受信する必要があります。
その際利用するのがこのアンテナの分配機です。アンテナのケーブルをTVの手前でPC向けとTV向けに分配し、それぞれ接続します。

アンテナケーブルはなるべく2重シールド処理をされた、ノイズに強いものを使用しましょう。

ケーブルも分配機もミドリ電化とかヨドバシとかで数千円程度で普通に売っています。

構成

TVをキャプチャする場合はこんな構成になります。

ちなみに設定画面で入力をSビデオやコンポジットに変更し、配線を変更することで、TVだけでなくビデオからの出力もMPEGファイルで取り込むことが出来るようになります。S-ビデオは持ってないので、ボードのコンポジットビデオ入力&オーディオ入力と音声/映像ケーブルを用いる構成を図解します。

その他必要な機器

まずPCとビデオをつなげる音声/映像ケーブルが別途必要になります。

こちらは必須ではなく、こまめに線を抜きさししてPC/TVへの出力を切り替えるなどすれば必要ないのですが。
私は面倒くさがりなので出力の切り替え機を購入しました。

構成

ビデオから切り替え気を経てTVとキャプチャボードに信号を送っています。
ビデオデッキで録画した番組などを、PCで取り込むことが出来ます。

外部の録画装置を利用する(CE-VR1)

外部の録画装置を利用する場合、恐らく未だに広く用いられているであろうと予想されるのがザウルス用動画録画装置のCE-VR1です。
CE-VR1はMI-E1といった縦型キーボード付きザウルスが発売されたときに、それに併せて発売された動画録画装置です。
PCを利用せずにビデオ感覚で動画を録画できるので非常に便利です。

しかし今では新品ではほとんど手に入りません。

CE-VR1で録画した動画ファイル(asfファイル)はそのままではPocketPCで利用出来ないためPCで再エンコードする必要があります。
CE-VR1は動画データをCFメモリカードなどに録画するので、PCではそれらのメモリカードを読み込める環境が必要になってきます。

動画データのやりとりには比較的時間がかかるので、USB2.0に対応しているPCの場合はそれに対応したリーダ、ライタを購入するのがお勧めです。

構成

ビデオデッキからCE-VR1を経てTVへ音声と画像データが送られます。
PCとのデータのやりとりはメモリカードで行われます。
PCカード型HDDなどを使うと壊れる場合があるので注意が必要です。

外部の録画装置を利用する(DVDレコーダ)

CE-VR1以外で考えられる録画装置としては、DVDレコーダがあげられます。
こちらは録画したDVDメディアをPCのDVDドライブで読み込み、再エンコードしてPocketPCで再生します。 当然ながらDVDレコーダーの扱うDVDメディアをPCで読み込める必要があります。
ところで、DVDレコーダと言っても取り扱うメディアが複数あります。 DVD-R、DVD+R、DVD-RAMや各種RWなどなど・・・・私はDVD-RAMとDVD-R対応のDIGAを購入したので、とりあえずDVD-Rについて説明します。

DVD-Rを録画媒体とする場合、PCで読み込むためにはファイナライズという処理が必要です。これをやらないとPCのDVD-Rドライブでデータを読み出すことが出来ません。ファイナライズとは、録画したDVDレコーダ以外でも動画データを読めるようにするための清書作業のような物だと考えてください。また、ファイナライズしたDVDメディアは、その後書き込みなどの作業が行えなくなります。

ファイナライズしたDVDをPCで覗くと、VTS_0X_X.VOBというファイルが見つかります。
これが動画データです。必要なデータをPCにコピーします。

構成

DVDレコーダーからTVへ画像と音声データを送ります。
データのやりとりはDVDメディアで行います。

オマケ:私の環境

私の環境 これまで紹介してきた機材は全部所有しているので、これらを統合して私の環境は以下のような物になります。

アンテナはTVとPCに分配。DVDレコーダとビデオデッキは切り換え器経由でTVとPCへ。
切り換え器とTVの間にはCE-VR1、という形でビデオ、DVD、TVの全部をPCでキャプチャ可能。さらにDVDについてはザウルスで見るためにCE-VR1でも録画出来るようになっています。 配線や構成に結構苦労しましたが、とりあえず満足しています。

次回以降はこうやって取り込んだ画像をどう変換するかに付いて記述します。

 

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