|
【どんな人にお勧めですか?】
今回はiPAQの良いところや、イマイチな所などを考えていきたいと思います。
折角E-700とiPAQがあるのだから、一部2台を比較などしながら記事を書きたいと思います。
【サイズについて】
まずは大きさです。小さいと評判のiPAQですが。しかしながら正面から見た場合の大きさ自体はさほどE-700と変わりません。
E-700と比べた場合iPAQの方が少し細長いように思います。
薄さはiPAQの方が薄いですね。さすが拡張スロットを取り去っただけの事はあります。


それでは実用面ではどうでしょうか。
私はE-700は常にレザーケースの中に入れて使っています。
iPAQは取り外しが面倒なので、今のところはCFジャケットを付けて利用しています。

というわけで、実用面での厚さを比較してみました。
お互い、大きさはあまり変わらないですね。
ただ、運搬の面では変わらないのですが、手に持った感じだとiPAQの方が手になじむような気がします。
これはデザイン的に角がカーブになっているからではないかと思います。
【拡張性】
拡張性で言えば、圧倒的にiPAQは優れています。
E-700の場合、今のところ拡張スロットにはSDメモリしかささりません。
Jornada548の場合はCFカードが刺さりますが、それはTYPE1です。(拡張スロットはありますが)
Presario213やjornada525、GFORTはCFTYPE2がささります、これまでの日本のPocketPCではこれが最高の拡張でした。
しかし、iPAQは拡張ジャケットを付けることで、CF資産はもちろん、PCMCIAカード資産まで利用することが可能です。(無論そのカードが動けば、の話ですが)
そして、SCSIカードを認識させることで、iPAQ にMOやCD-ROM、ハードディスクなどをくっつけることも可能です。
また、HPCやノートPCでH"カードを利用している人は、PCMCIAジャケットを付けれる事で利用可能となります。
iPAQは用途に応じて様々な使い方が可能で、PocketPCの中では最も拡張性に優れたマシンである、と言えるでしょう。
【単体での利用は】
しかしながら、単体での利用を考えた場合、iPAQは非常に貧弱である、と言わざるおえない部分があります。
例えばインターネットへの接続を考えた場合、E-700やGFORTはケーブルを使い携帯電話やPHSと接続する事でインターネットへへ接続可能です。
ソフトモデムを内蔵していないJornada528(525)やPresarioの場合だと、CFスロットにモデムカードを挿すことでインターネットへの接続が可能です。
しかし ソフトモデムを内蔵していない上に拡張スロットも持っていないiPAQの場合だと、まずCFもしくはPCMCIAジャケットを装着し、モデムを付け、PHSや携帯電話を接続する事ではじめて通信が可能になります。
また、電子ールをPocketPCで管理する場合、E-700やGFORTはSDメモリやCFメモリ上にメールフォルダを作成してメールを貯めておくことが可能です。
Jornada548やJornada525、Presario213は通信にはモデムを付ける必要がありますが、赤外線通信可能な公衆電話や、速度的な制限はあるもののIrGearForKEITAIなどを使うことで、CFメモリ上にメールを貯めておくことが可能です。
しかしながら iPAQの場合、まず通信するためには拡張ポートにモデムカードを挿す必要があります。
赤外線を利用する場合でも、CFジャケットを装着しなければCFメモリを利用することが出来ません。
そのため、どうしても単体で利用したい場合にはメールを本体メモリに貯めておく必要があります。
このように、iPAQは拡張性に富んでいますが、逆に言えば拡張しないと貧弱な部分があると言え、ある意味拡張用ジャケットとiPAQは切っても切れない関係だと言えるでしょう。
つまり、単体で使えば小さい、と言ってもある程度容量を喰うような使い方をしたい場合は、その小さいiPAQは利用できない、という事です。(最近はSilverSliderという小さい拡張ジャケットも出ているようですが・・・)
【CPUについて】
iPAQに搭載されているCPUはStrongARMの206Mhzです。
単純に周波数だけでCPUの速度を測ることは出来ませんが、何となく「速そう」だと思うのではないでしょうか?
そしてそれは当たっています。
例えばE-700ではPIEでbmpファイルを表示するのに約7秒ほどかかります。
これは恐らく同じCPUを搭載しているGFORTでも同じ事です。
E-700より速度の遅いCPUを搭載しているPresario213やJornadaではもっと時間がかかることでしょう。
しかしながらiPAQの場合、同じようにファイルをPIEで表示させようとした場合、約2秒で表示してしまいます。
このように、ちょっとした動作の端々からも、随所でCPUが高速化された恩恵を享受することが出来ます。

またStrongARMは消費電力の少ないCPUとしても有名です。
おかげで同じスペック、同じ本体でCPUがMIPSのPocketPCが発売されたとして、iPAQはそのPocketPCより長時間動作することが可能なわけです。
しかしながら、StrongARMの搭載は良いことだけではありません。
例えば、StrongARMは未だにCE市場ではマイナーな存在です。
MIPSやSH3には対応していてもStrongARMに未対応なソフトというのも確かに多数あります。(特にドライバ関連にその傾向が強いように思います)また、どうやらマイクロソフトが提供しているコンパイラですが、ARM用のコンパイラにはバグがあるようです。
ごく限られた機能に対してですが、そのバグのためにいくつかのアプリケーションでは不具合が確認されています。
【片手操作について】
PocketPCは手軽に取り出して手軽に操作、がウリです。では、片手で操作する場合はアクションコントローラーと、十字キーのどちらが使いやすいでしょうか。
これは断然アクションコントローラーだと言えるでしょう。
アクションコントローラーは通常、本体を持った場合、自然に指がかかるぐらいの位置にあります。
なのでここを「クルクルピッピ」と操作してやることで、簡単に片手でのアプリケーション起動が出来ます。
一方iPAQは本体中央下部の十時キーでこの操作を行います。
これは結構不便です。
片手操作をするためにはイチイチ本体を持ち帰る必要があります。
また、持ち変えると安定性に多少問題が出てきます。 (ちょっとグラグラして持ちにくくなる)

【ゲームをする場合】
PocketPCには様々なゲームがあります。
特にiPAQは高速なCPUを搭載しているので、処理の「遅れ」等を感じることなく楽しむことが出来そうです。
しかし、実はいくつかの問題点もあります。

E-700と比較した場合、ゲームを、それもアクションやシューティングゲームをする場合は、本体をそれぞれこのように持つことになります。
この場合、iPAQはコントローラーが本体真ん中にあるため、少し不自然なポジションになります。
ボタンを3つ以上使うゲームだと、コントロラーの上をまたいでボタンを押しに行く必要があります。
また、iPAQでシューティング/アクションを遊ぶ場合、最大にして致命的な欠点が2つあります。
それはまず、斜めに移動できない、という事です。
iPAQのコントローラーは十字キーです。つまり4方向にしか動きません、これでは斜めに玉をよけたりすることが出来ません。
そして本当に最大の欠点ですが・・・ボタンの同時押しを検出しない、という事です。
これがどういう事かというと、よけながら撃つ、という動作が出来ないと言う事です。
ゲームを目的で購入する場合、これはかなり痛い仕様だと思います。
しかしながらJornadaやPresario213には十字キーすら付いていないので4方向への移動を行うだけでも一仕事です。
そう考えるとiPAQはまだ恵まれているのかも知れません。
【画面の綺麗さ】
液晶の美しさを比べた場合、E-700やGFORTの方が段違いで美しいと言えるでしょう。
色数の差、というのもあると思いますが、反射型TFTと透過型HAST TFTの違いというのも大きいでしょう。
iPAQの液晶画面ですが、よく見てみると、少し青みがかっている感じがするのがわかります。
これが反射型TFT液晶の傾向なのかどうかは知りませんが、Presario213はその傾向がもっと強いように思います。
しかしながら、反射型TFT液晶を採用したことで、屋外でも問題なく画面を閲覧できるようになりました。
私としては色のコントラストよりも、こちらの方のメリットが大きいです。
【最後に】
iPAQは「単体では出来ないことも多いという欠点を持っている半面、用途に応じてハードウェアを買い足していくことで、様々なニーズに応えることが出来る」だとか「拡張を求めない場合は非常に小さく軽い、拡張すると非常に大きくなる」といった具合に結構両極端なマシンです。
これまでの結果を考えるとこのような人は、購入を検討しても良いのではないでしょうか。
まず、液晶画面の表現能力に満足できる人で、あまりアクションゲームをしないというのが前提になります。
・毎日持ち歩いてスケジュール管理に使うので、とにかく小さいPocketPCが欲しい。
・HPCを使っていたのでPCカードが使いたい。
・野外で予定などの閲覧をすることが多い。
・拡張ジャケットの持ち運び、付け替えが苦にならない。
・速いPocketPCが欲しい。
|