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SL-C700のOSは知っての通りリナックスです。
もちろんそれを使い手に感じさせないため、ユーザインタフェースにはちょっと格好悪いデスクトップマネージャみたいなのがかぶさっています(汗)
この場合のデスクトップマネージャみたいなのというのは、いわゆるユーザーに変わってコマンド入力を代行してくれる物です。これのおかげで本来はアプリケーションを起動するのにも長いコマンドを叩かなければいけないところを、画面に表示されているボタンをタップするだけでOKだったり、ファイルをコピーするのにもファイラを用いて直観的に操作することが出来るわけです。
しかし、代行してやってくれると言っても、限度があります。デスクトップマネージャみたいなのに代行出来ることというのは、例えばそこまで手が回らなかっただとか、例えば作り手の思惑だとかで、本来このLinuxOSが出来ることに比べて制限されています。
例えばSL-C700のメモリのルート直下には
bin、boot、dev、etc、home、lib、mnt、opt、proc、root、sbin、tmp、usr、var
と、これだけのフォルダがあるのですが、標準の状態ではこのファイルを見ることは出来ません。
SL-C700付属の標準のファイラでは、SL-C700の中のごく一部のファイルシステム、/home/zaurus以下のフォルダしか見ることが出来ないからです。普通に使う分にはこれで十分と考えられ、逆にすべてを見せてしまうとユーザーがかえって混乱してしまうからだと思われます。
しかし、ある程度使える人にとってはやっぱりすべてのファイルにアクセス出来た方が都合がいいわけです。
ファイルシステムに限らず、SL-C700ではそれ以外でも様々な理由から本来利用出来るはずの機能が標準では使えなくなっていますが、ターミナルを使うことで、そのシェルでは削られてしまった機能を、利用することが出来ます。
ただし、ターミナルで色々操作したために間違ってシステムが壊れた、という場合でも私も素人なので相談には乗れませんし、外のだれも相談には乗ってくれないと思います。まぁ、ある程度使える人はこんなところ見てないでしょうし、ここを見ている人は私も含めてほとんど素人の方ばかりだと思いますので一応言っておきますが、くれぐれも自己責任でお願いします。
ターミナルの使い方
ホーム→アプリケーション→ターミナルで起動します。
見にくいので色を変えます
フォント→色→黒地に白文字
便利なコマンド集
SL-C700で使うと便利なコマンドをまとめておきます。
[Enter]は実行キーの入力を表します。
●ディレクトリという概念
Linuxにはディレクトリという概念があります。これはWindowsで言うところのフォルダと同じような概念です。Linuxではファイルの種類ごとにフォルダで分けて管理を行っています。
最上位のディレクトリを/と書き、ルートと読みます。
■cdコマンド
ディレクトリを移動します。
1つ上のディレクトリに移動する場合
cd ..[Enter]
最上位のディレクトリ(ルート)に移動する場合
cd /[Enter]
各ユーザのホームディレクトリに移動する場合
cd ~/[Enter]
移動先を絶対パスで指定
cd /mnt/card/[Enter]
*どこにいても必ず/mnt/card/に移動します。
■pwdコマンド
現在の場所を/からの絶対パスで確認します。
場所の確認
pwd[Enter]
■lsコマンド
ディレクトリ内のファイル一覧を表示します
通常の表示
ls[Enter]
隠しファイル等も表示
ls -a[Enter]
パーミッション、サイズなど詳細情報を表示
ls -l[Enter]
指定したディレクトリ内のファイルを表示
ls /mnt/card[Enter]
■rmコマンド
ディレクトリ内のファイルを削除する
hogehogeというファイルを削除します
rm hogehoge[Enter]
ファイル名に空白が入っている場合は""でくくります。
「hoge cities」というファイルを削除する場合
rm "hoge cities"[Enter]
ディレクトリ内のすべてのファイルを削除する
rm *[Enter]
hogeというフォルダを中身ごと削除する場合
rm -rf hoge
■cpコマンド
ファイルをコピーする
カレントディレクトにあるhogehogeというファイルを/mnt/card/にコピーする
cp hogehoge /mnt/card/[Enter]
カレントディレクトにあるhogehogeというファイルを/mnt/card/にgeregereという名前でコピーする
cp hogehoge /mnt/card/geregere[Enter]
この場合移動先にgeregereというディレクトリがあるとそのディレクトリの下にhogehogeという名前でコピーされる
カレントディレクトリにあるhogehogeというフォルダをパーミッションなどのディレクトリ情報を保持したまま/mnt/card/にコピーする
cp -a hogehoge /mnt/card/[Enter]
■lnコマンド
フォルダやファイルにリンクをはる
/mnt/card/work/2chnavi/というフォルダに2chnavihogeという名前でシンボリックリンクをはる
ln -s /mnt/card/work/2chnavi 2chnavihoge
■mvコマンド
ファイルを移動する
hoge.txtというファイルを/mnt/card/に移動する
mv hoge.txt /mnt/card/[Enter]
同一フォルダ内での移動で名前の変更を行う。
hoge.txtをhage.txtに変更
mv hoge.txt hage.txt[Enter]
■mkdir
ディレクトリを作成する
hugahugaというディレクトリを作成する
mkdir hugahuga[Enter]
■du
ディレクトリの容量を調べる
カレントディレクトリにあるDocumentsというフォルダ以下の、各フォルダの容量を調べる
du Documents
Documentsフォルダ以下の総量だけを求める
du -s Documents
■rmdir
空のディレクトリを消す
カレントディレクトリにあるhoge/という、中身が空のディレクトリを消す
rmdir hoge[Enter]
■cat
ファイルの中身を閲覧する
カレントディレクトリにあるboard.txtというファイルを閲覧する
cat board.txt[Enter]
■find
ファイルやフォルダを探す
メモリ内のすべてからhogehogeという名前のファイルを探す
find / -name hogehoge[Enter]
メモリ内のすべてからhogeで始まるファイル名を探す
find / -name "hoge*"[Enter]
■ftp
ftpサーバに接続する
www.hogecities.co.jpというサーバにftp接続する
ftp www.hogecities.co.jp[Enter]
接続後ユーザー名とパスワードを入力し、接続完了となる。
ftpで使うコマンドにはcd、ls、get、put、bi、ascなど色々ありますが、各人別途勉強してください。
●ユーザーとグループという概念
Linuxは複数の人がネットワーク経由で接続したり、直接ログオンしたりして使うことを考えています。そのためそれぞれユーザーごとにアカウントを準備し、アクセスできるファイルやディレクトリなどを分けることが可能です。例えばSL-C700では通常使用するときにはzaurusというユーザーでログオンしています。しかし、そのユーザー一人毎にフォルダやファイルなどにアクセス権を全て設定していくのは面倒です。そこで大まかなアクセス権の傾向をまとめてグループを作り、ユーザーをそこに所属させる事で管理しています。
■su
スーパーユーザーになる
SL-C700は通常zaurusというユーザーアカウントでログオンして利用されています。このユーザー名にはWindowsで言うところのadministrator権限がありません。suコマンドは管理者権限を一時的に持つことができるコマンドです。(ただし、非常に危険なので理解できない人は利用しないほうが無難です)
例えば/からfindコマンド(後ほど説明)を使ってファイルを検索する場合、スーパーユーザーの権限が必要になります。
su[Enter]
■id
ユーザー名のIDとグループを表示する
ユーザーアカウントがどのグループに属しているのかを調べることが出来ます。
以下の結果から、zaurusというアカウントはqpeというグループに属していることが分かります。

■chown
ファイルやディレクトリの所有者を変更する
hogeというディレクトリ以下のファイル、フォルダの所有者をqpeというグループに属するzaurusに変更する。
chown -R zaurus:qpe hoge
■chmod
ファイルやディレクトリのアクセス権を変更する。
hogeというファイルをすべてのユーザーが読み書き自由にする
chmod 777 hoge[Enter]
hogeというファイルをすべてのユーザーで実行可能、所有者は書き込みも可能にする
chmod 755 hoge[Enter]
●プロセスを管理する
■ps
プロセスの状態を表示する
現在どんなプロセスが動いているかを表示させるコマンドです。そのままではターミナルから起動しているプロセスのみを表示するのであまり役には立ちません。
オプションでaをつけると全ユーザーのプロセスを表示しますが、かえって見にくくなるだけなのでこれも必要なとき意外はつける必要はありません。uはユーザー名付きでプロセスを表示します、こちらはaと併用しないと意味はありません(aをつけないと自分のプロセスが表示されるだけですから)xオプションはターミナル以外で起動しているプロセスを表示します。
というわけで通常は
ps x[Enter]
として利用するのが便利です。PIDがプロセス番号といってそのプロセスに振られるユニークな番号になります。STATはステータスで、RN
が実行中、SNが休眠中になります。COMMANDはそのプロセスのコマンド名です。
■kill
プロセスを停止する
反応が返ってこなくなったプロセスを終了させるのにkillコマンドを使います。killコマンドはpsコマンドで把握したPIDを使ってプロセスを停止します。
通常は
kill PID
でプロセスを殺します。しかしこれで反応が無い場合は
kill -HUP PID
とやってみましょう。
それでも駄目な場合は
kill -kill PID
とします。
●その他便利コマンド
■reset
画面を初期化する
何かの拍子に画面表示が乱れたりしたときに、画面を初期化することが出来ます。
まだまだ外にも便利なコマンドはありますが、とりあえず第一回ということでこんな程度にしておきます。
ターミナルを使いこなして楽しいリナクスライフを送りましょう。
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