| GarmapCEを持って街を出よう |
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GarmapCEは古くからCE機でGPSなどを活用するために利用されているフリーの地図ソフトです。地図データがあらかじめ用意されていないのでどう使っていいのかわからず、取っ付きにくい印象をもつ人もいるかと思いますが、実は決して市販ソフトにもひけをとらない程便利なアプリケーションです。 ■GarmapCEの長所と短所 GarmapCEの長所は、緯度経度さえわかっていればどのような地図でも地図データとして利用できるという点です。これはつまりWeb上の地図でも、ほかの地図ソフトの地図でも、紙の地図をスキャナで取り込んだものでも利用することができると言うことです。しかし、そのためGarmapCEを利用するときには地図データを作成するところから始めねばならず、取っつきにくい、難しそう、というイメージを与えているのだと思います。 今回sigmarion III+GarmapCEで動作を確認したGPSレシーバーは加賀電子のGPSCFとIOデータのCFGPS2です。どちらもsigmarion IIIのCFスロットにさして「COM2」を指定することで動作しました。 ■地図データの準備方法 地図データを準備する方法として、今回はプロアトラスW2の地図の画面をキャプチャで取り込んで変換する手順を紹介します。この手順は紙の地図などを利用する際にも応用できるので、プロアトラスW2をお持ちでなく、他の地図ソフト(ただし緯度経度がわかるもの)を利用する方も参考にしてください。
1.GarmapCEのサイトからBitmap分割プログラムをダウンロードし、母艦にインストールしておきます。 2.プロアトラスW2を起動し、取り込みたい尺度の地図を表示します。 3.Ctrl+PrintScreenで、地図の画面をキャプチャします。
4.取り込んだ地図の左上と右下の緯度経度をメモします。
5.ペイントなどの画像ソフトに貼り付け、地図データ以外の不要な部分(メニューバーなど)を除いて画像を取り込みなおし、保存します。
6.Bitmap Utility for Garmap CEを起動し、先ほど取り込み直したビットマップファイルを読み込みます。 7.左上の緯度経度、右下の緯度経度を入力。分割枚数は任意で、色解像度は地図の色合いに関係してくるのでとりあえず16ぐらいを指定し、BMP形式にチェックを入れて「CreateMap」をクリックします。 この場合は左上が北緯34度40分08.56秒 東経135度29分27.58秒。右下が北緯34度39分39.31秒 東経135度30分19.90秒になります。
8.地図データの情報ファイルである「mapinfo.dat」と、分割された地図データ「連番.bmp」ファイルが作成されます
9.これらのファイルをsigmarion Vで利用するメモリカードの適当な場所に、フォルダを作ってコピーします。 ■GarmapCEの導入及び地図の表示、GPS機能の利用方法
作成した地図をsigmarion IIIで表示するためには、まずGarmapCEを導入し、地図データを読み込む必要があります。またGPSの機能を利用するためには「NMEA
Monitor CE」というGPSからデータを受信するアプリケーションを導入し、そのアプリケーションをGarmapCEに登録する必要があります。
1.GarmapCEのサイトから「H/PC
Pro2.11 H/PC2000」「ARM」用のGarmapCEとDLL、NMEA Monitor CEをダウンロードします。
2.ダウンロードしたファイルを解凍して、それぞれをsigmarion IIIの適当なフォルダにコピーします。(MFCCE211.dllファイルはGarmapCEと同じフォルダに入ます)
3.GarmapCEを起動し「Option」→「Register NMEA Monitor」を選択し、先程コピーした「NMEAMon.exe」ファイルを指定します。これでGarmapCEにNMEA Monitor CEを登録することができました。
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4.GarmapCEの「Option」→「Run NMEA Monitor」を選択してNMEA Monitor CEを起動し「Option」→「Preference」を選択します。 5.「Trancefer Map Datum」にチェックを入れ、ドロップダウンリストで測地系を選択します。測地系は利用する地図データによって異なりますが、日本では「Tokyo」と「WGS 84」のどちらかを利用するのが一般的です。(地図によって違います)最後にCOM Portに「2」を指定し「OK」をタップします。以上で下準備は完了です。NMEA MonitorとGarmapCEを一旦終了させます。
6.GPSカードをsigmarion IIIのCFスロットに差し込みます。砂時計が表示されますが、表示が終わるまで何も操作せずそのまま待ちます。
6.GarmapCEを起動し「File」→「Load Map」で先ほど作成した地図データの「mapinfo.dat」を指定して読み込みます。
7.見晴らしのいい場所に移動して「Option」→「Run NMEA Navigation」でNMEA
Monitor CEを起動し、衛星を捕捉します。
8.衛星を捕捉しはじめるとNMEA Monitor CEに衛星が表示されはじめます。捕捉し終わった衛星は四角で囲まれます。
9.いくつか衛星を捕捉し終わったらGarmapCEに切り替えてみましょう。「View」→「GarmapCE」を選択します。(下の図では「大阪シティエアターミナル」の大の上に矢印が表示されています)
以上でGarmapCEの地図の準備についての説明は終了です。 ■その他Tips
複数の地図を切り替えて使用する
今回紹介した地図の取り込み方法では最大でもPC1画面分の地図しか取り込むことしか出来ません。これではGPSとして利用するには少々手狭すぎますが、GarmapCEには複数の地図を切り替えて使う「マルチマップ」という機能があります。「マルチマップ」機能はリストファイルを作成することで利用できます。
1.地図データ用に一つ専用フォルダを作成し、その下に各地図データ用のフォルダを作成、地図データをコピーします。下の画面ではSDカードのルート直下にMapというフォルダを作成し、その下にosaka01、osaka02という地図データ用のフォルダを作成しています。
2.専用フォルダ(この場合はMapフォルダ)にリストファイル(拡張子lstのファイル)を作成し、必要な情報を書き込みます。書式は 1行目:Map List for Garmap CE
2行目:111 までが固定。それ以降は
地図データのフォルダ名[TABキー]優先度
という書式で記入します。優先度とは地図のデータが重なる場合にどちらの地図を優先するかを示すもので、1から30000の間の数値で記述します。数字が小さい方が優先度が上になります。
例えば今回はosaka01が大阪広域の地図データ、osaka02がある一部地域の詳細な地図データであるとします。この場合osaka02の地域にいる間はosaka02の詳細な地図を利用し、osaka02の地域から出た時点でosaka01の地図を利用すると便利です。そこで今回リストファイルには Map List for Garmap CE
111 osaka01\mapinfo.dat 2 osaka02\mapinfo.dat 1 と記述します。
3.あとは「File」→「Load Map」で地図を読み込む際に拡張子lstのファイルを表示させ、リストファイルを読み込めば自動的に地図の切り替えが行えます。
また、地図データは上下のカーソルキーでも切り替えができます。この地図の切り替えを活用することで普段は自動で切り替えを行い、必要な時には別の地図に手軽に切り替える、という使い方ができます。
地図データの容量を軽減する GarmapCEの地図データはデフォルトではbmpファイルになっていて、これは結構メモリカードの容量を消費します。実はGarmapCEはbmpファイル以外にpngファイルにも対応しており、bmpをpngに変換し、入れ替えて利用することでメモリカードの容量の消費を押さえることができます。 ただしその場合は、入れ替える地図データのmapinfo.datファイルをテキストエディタなどで開き、3行目の「bmp」の記述を「png」に変更して保存しておく必要が有ります。
まとめ
GarmapCEは多少最初の敷居が高いものの、任意の地図を利用できる、GPSにも対応しているなど使いこなせれば非常に便利なアプリケーションです。今回は地図データの準備と、複数地図の自動切り替えというもっとも基本的な部分を説明しましたが、他にもアラーム機能や目的地の登録機能など便利な機能が多数あります。今回の説明を足がかりにしてとりあえずGarmapCEを使ってみて、便利さを実感できたらマニュアルを熟読してさらに使いこなしてみてください。
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