WindowsCEって何ですか?

一応基礎から

【WindowsCEとは】

WindowsCEというのは携帯用端末、ハンドヘルドPCやパームサイズPC、PocketPCなどに導入されることを前提として開発されたOSです。
携帯端末というのは通称PDA(PersonalDataAssistant)と呼ばれ、情報処理をアシストする道具の事です。
情報処理というとわかりにくいかも知れませんが、結局はメールの送受信やWebブラウズなどです。
有名所のPDAにはザウルスなどがあります。

【OSの種類について】

少しでもCEに興味を持っている人がまず混乱するのはそのCEのOSのバージョンの多さです。
PocketPCだとかHPCだとかHPCProだとか、何がなんだかわからないと思います。
そこで少しだけ、この場でわかりやすく説明したいと思います。

大別するとCE製品のOSには2種類のバージョンがあります。
それはCEとしてのバージョン(例:CE2.0、CE3.0など)と製品としてのOSのバージョン(HPC2.0、HPC/Proなど)です。
製品としてのOSはCEの機能の一部を元にして作成されます。
例えばHPC2.0というOSはCE2.0の機能の一部を元にして作成された物です。

わかりやすく音楽のCDに例えて言うと、CEとしてのバージョンとはアルバム名、製品としてのバージョンはシングルカットされたシングル名と言えます。

それではCEのバージョンに沿って各OSを説明していきます

CE1.0を元にして作られたOS

HPC CE1.0

キーボード付きのCE内蔵携帯端末用(HPC)に作成されたOS第一段です。
PocketExcel、PocketWord、PocketInternetExplolereなどを搭載していましたが、画面はモノクロ、処理は激遅といいとこ無しでした。

CE2.0を元にして作られたOS

HPC2.0

キーボード付きのCE内蔵携帯端末用(HPC)に作成されたOSの第二段です。
ネットワーク接続が可能になり、256色ながらカラーにも対応、処理も高速化され、使用に耐えるものになりました。
しかしながら、PocketExcel、PocketWord、も使い勝手が悪く、PocketInternetExplolereもJavaScript未対応、書き込めない掲示板があるなどさほど高機能とは言えず、 あまり人気は出ませんでした。

CE2.11を元にして作られたOS

HPC/ro(HPC 3.0)

キーボード付きのCE内蔵携帯端末用(HPC)に作成されたOSの第三段です。
カラーも65000色対応となり、PocketExcel、PocketWordの使い勝手も向上し、PCのExcelやWordのファイルを直接開けるようになりました。
PocketInternetExplolereも一部のJavaScriptに対応するなどようやく使用に耐えうる程度に改善されてきました。
しかしながら、、CFメモリの認識が劇的に遅いなど、新たな不具合も発生しています。
HPC3.0という呼称からCE3.0がベースになっている、と勘違いされますが、ベースとなっているのはCE2.11です。
3.0というのは「HPC向けOS第3段」という意味です。

PSPC(PalmSizePC)

キーボードの無いCE内蔵携帯端末用に作成されたOSの第一段です。
目的は主に情報閲覧用だったのですが、どういうわけかPocketExcel、PocketWord、などが搭載されず。
またPocketInternetExplolereも付いていませんでした。
恐らくザウルスやPalmの市場に食い込むために開発されたOSなのでしょうが、それらに対抗するたいした長所も無く。
逆にOSの未成熟さから頻繁に処理のもたつきが出るなどから、あまり売れませんでした。

CE3.0を元にして作られたOS

HPC2000

キーボード付きのCE内蔵携帯端末用(HPC)に作成されたOSの第四段です。
細々した欠点(処理のもたつき)が改善され、OSの処理速度が向上。
それまで評判が悪かったPocketInternetExplolereも大幅に機能が向上され、IE4.0に迫る程になりました。
そしてWMP(WindowsMediaPlayer)という音楽再生ソフトまで搭載しています。
しかしながら、これまでALT+タップでPocketInternetExplolereにて「PCでいう所の右クリック相当」の処理(ソースの表示など)が出来ていた機能が省略されたり、CFメモリの認識が相変わらず(いくらかは改善されたものの)遅かったり、相変わらず「仕事」や「予定」を赤外線経由で送れなかったりと、Microsoft特有の「ツメの甘さ」が残ります。

PocketPC

驚くほど売れなかったPSPCでしたが。
Microsoftもこのままじゃいかんと思ったらしく、CE3.0で巻き返しを図ろうとしました。
PocketExcel、PocketWord、などのオフィス製品を搭載し、高機能なPocketInternetExplolereまで搭載しました。
そして PalmSizePCという名前に付いて回る「使えないOS」というイメージを払拭するために名称も変更して心機一転を図ったのがこのPocketPCです。

Persona30PAWはHPC2.0マシン、Persona600JCはHPC/Proマシン、Jornada720はHPC200マシンです。

【CEの長所】

他のPDAに対して勝っているところ

WindowsCEがザウルスやPalmなど、他のPDAに比べて勝っている点はWindowsとの親和性が高いと言う点です。
親和性ってなんじゃい!って思う人がいるかも知れません。
わかりやすく言うと「接続してデータのやりとりを行いやすい」って事です。
接続プログラムをインストールして、専用のケーブルでCEとPCを繋ぐことで予定や仕事、ファイルの同期や転送が簡単に行えます。
これがWindowsCEマシンの最大の利点だと考えられます。

あと操作感覚も比較的Windows95と似ています
でも似ているからと言って全く同じではありません。
一番違う点はマウスがないということですね。
WindowsCEでは、マウスの代わり付属のペン(スタイラスペン)を使います。

マウスのクリックの代わりにペンで画面を一度軽く叩きます。(タップといいます)
ダブルクリックの代わりにペンで画面を二度タップします。(ダブルタップといいます)
右クリックの代わりはAlt+ タップです。

とりあえずWindowsCEの操作方法は・・・・・・

1.スタイラストペンによってAP起動。
2.データの入力/閲覧。
3.データのセーブ。

以上1.〜3.の繰り返しです。
使い方は、こんな感じですが、イメージわきましたか?

他のWindowsマシンに対して勝っているところ

WindowsCEマシンと他のWindowsOSの入ったマシンには、決定的な違いがあります、それは・・・・・・・

CEマシンはハードディスクにOSをインストールしていない ということです。

CEはOSを全てROMに焼いています。
ハードディスクは書き換えが出来るかわりに、アクセスが非常に遅いです。
ROMは特殊な機器がないと書き換えが出来ませんが、高速です。

そのためCEマシンは通常のWindowsマシンに比べ、立ち上がりが非常に高速です。
私の体感速度だと、スイッチを入れて約1秒で立ち上がります。
私の愛用しているもう一つのモバイルマシン、リブレット70(Windows95がOS)だと立ち上がるまでに40秒以上かかります。

終了も高速、っていうかCEの場合、終了は本当に一瞬です。
スイッチを切れば即座に電源が落ちます。 「え!そんなことして大丈夫なの!!」と思う人がいるかも知れません。
Windows95の場合、電源をいきなり落としたら「ファイルの破損」は当たり前、最悪の場合ハードディスクがクラッシュして「システムもファイルも全てぱー」です。
しかしCEの場合、ハードディスクにアクセスしません(ってゆーか、ハードディスクが無い)から、ファイルが壊れる心配がありません。
データのやりとりは全てメモリを用いて行い、メモリ上のデータを保持しておくには「ほんの微量な電気」があれば可能です。(その為に、ペルソナの場合バッテリーとは別に小型の電池を内蔵しています、バッテリーが切れた状態でも、2日間はデータを保持できます)
アプリケーションのインストールもほとんどは「メモリ上」に行います。

即座に立ち上げ、即座に終了できるお手軽な携帯端末。
それがWindowsCEです。

【CEの短所】

さて、前回でCEの長所を大々的に取り上げました。
しかし実際はCEマシンも良い面ばかりではありません。
今回はCEマシンの短所に付いて考えてみたいと思います。

1.重い処理は行えない

CEはあくまで「携帯端末用」として用いられることを前提に作られています。
そのため、画像を何枚も一度に変換したり、数十メガもある文章ファイルを開いたり、インターネットの画面を何十個も開いたり、アプリケーションを一度に数十と起動したりという重い処理を行うには力不足です。

2.PC経由でないとインストールできないソフトがある

CEマシンにソフトをインストールする際、CEに直接ファイルをダウンロードしてインストール可能な物と、PC上でSetupファイルを実行して導入する物があります。
つまり、CEを100%活用するには、どうしてもPCが必要になってきます。

以上の事から考えると・・・・・・

WindowsCEマシンはサブとして、モバイル端末として用いることで100%その魅力を発揮する。

と言うことです。
メインのマシンとして使うにはちょっとパワー不足のように感じます。
(ただし、これはデスクトップマシンに慣れてしまった私の下した判断で、メインで使っている人達の存在を否定するものではありません)

【何故HPCなのか】

HPCがPocketPCやPSPCに対して勝っている点は「キーボードが付いている」という所です。
PocketPCやPSPCにもソフトウェアキーボードなどが付いていますが、やはりそれよりもちゃんとしたキーボードがついている方が文字入力には適しています。

つまりHPCは・・・・・

「出先でも文章を書いたり、ちょっとホームページの更新をしたり、メールを送受信する」必要がある人や「電車の中での10分や20分を無駄にせずに、何か文章を書いたりしたい人」 たとえば趣味や本職で物書きをしているような人が外出中に使うのに非常に適しているマシンです。

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