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W-ZERO3[es]の標準の「メール」には振り分け機能が付いていません。
しかし、それを都度手動で振り分けするのも面倒だし、という人にうってつけなのが、この W-ZERO3 Mail Filter(以下WMF)
です。
これは、ある一定のルールに沿って、メールの振り分けを行ってくれるアプリケーションです。
その1:まずはデフォルトで使おう
まずはwmfをデフォルトで使う方法を紹介します。
デフォルトではウィルコムメールを振り分けるようになっています。
WMFでメールを振り分けるのにまず必要になってくるのは、振り分けたい相手の、連絡先への登録です。

とりあえず、名前とメールアドレスの登録があればよいようです。
今回名前を「もば ちき」メールアドレスを「mobachiki_kk@yahoo.co.jp」 としておきます。
この「名前」を振り分け先のフォルダ名に、メールアドレスを振り分けの際のキーワードに使いますのでよく覚えておきましょう。
次に、メールボックスに振り分け先のフォルダを作成する必要があります。
フォルダはメールの「メニュー」→「ツール」→「フォルダ管理」 にて行います。
メールボックスのルートに「振り分け」というフォルダを作成し、その下に振り分けたいメールの名前(連絡先に登録したのと同じ名前で、姓と名の間に半角スペースを入れたもの、つまりこの場合「もば
ちき」)をつけたフォルダを作成します。
この「振り分け」というフォルダ名はデフォルトで利用する際には固定です。

この状態でwmfを実行すると、「受信トレイ」の「受信済みアイテム」に来たメールのうち、「mobachiki_kk@yahoo.co.jp」というメールアドレス(連絡先に登録したメールアドレス)を、「振り分け」フォルダの下の「もば
ちき」(連絡先に登録した名前)フォルダに振り分けるルールが追加されます。
なお、デフォルトでは既読のメールのみ振り分け対象となっているようです。

次回以降はwmfを実行すると、メールの振り分けが行われ、「受信済みアイテム」が開かれます。
この状態でwmf.exeを実行すると…

差出人がmobachiki_kk@yahoo.co.jpというアドレスの既読メールが受信済みアイテムにあれば「振り分け」フォルダの下の「もば
ちき」フォルダの下に移動します。

移動しました。

こんな感じで、連絡先を活用しつつ、メールを振り分けて、便利に活用しましょう。
その2:カスタマイズして使おう
デフォルトでの利用よりもう少し細かいことがやりたい人は、wmf.iniファイルを編集することで、その要望が実現できるかもしれません。

今回デフォルトで使ってみた結果、作成されたiniファイルは以下の通りです。
070XXXXXXXXというのは私のウィルコムの電話番号です。(W-ZERO3[es]の標準の「メール」では、ウィルコムメールのアカウントを電話番号で表現します)
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[setting]
alreadyreadonly=1
basefolder=070XXXXXXXX\振り分け
auto=1
openfolder=070XXXXXXXX\受信トレイ\受信済みアイテム
openfolderwhenempty=070XXXXXXXX\受信トレイ\受信済みアイテム
openlastfilterfolder=0
shownoread=0
showdir=0
[target]
folder=070XXXXXXXX\受信トレイ\受信済みアイテム
[070XXXXXXXX\振り分け\もば ちき]
pattern=1:mobachiki_kk@yahoo.co.jp
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上から順に説明していきましょう。
[setting]セクション
[setting]
alreadyreadonly=1
basefolder=070XXXXXXXX\振り分け
auto=1
openfolder=070XXXXXXXX\受信トレイ\受信済みアイテム
openfolderwhenempty=070XXXXXXXX\受信トレイ\受信済みアイテム
openlastfilterfolder=0
shownoread=0
showdir=0 |
alreadyreadonly=1
alreadyreadonlyというのは、未読メールを振り分け対象にするかどうかの設定項目です。1だと対象外、0で対象となります。
デフォルトでは=1となっていて、この場合未読メールは振り分け対象にはなりません。未読メールも振り分けたい場合はこの項目を
alreadyreadonly=0
と書き換えればよいわけです。
basefolder=070XXXXXXXX\振り分け
basefolderとは自動で振り分け条件を作成する際のベースとなるフォルダです。
wmf起動時、このベースとなるフォルダの下に新たにフォルダが作成されていて、かつ次で説明する「auto」の値が1であれば、wmfは自動で振り分けルールを作成しようとします。
デフォルトではウィルコムメールのルートに「振り分け」というフォルダを手動で作成しておけば、それ以下に振り分け用のフォルダを作成すると、wmf実行時に自動で振り分け条件を作成しようとします。
例えばこれを、「振り分け」ではなくて「FreeWake」というフォルダにしたければ
basefolder=070XXXXXXXX\FreeWake
と記述し、ウィルコムメールのルートに「FreeWake」というフォルダを手動で作成。それ以下に振り分け用フォルダを作成すればよいわけです。
auto=1
この値が1だと上で説明したベースとなるフォルダ以下に新たにフォルダを作成した後、wmfを起動すると自動で振り分け条件を作成しようとします。
自動で作成したくない場合は
auto=0
としておけばよいわけです。
openfolder=070XXXXXXXX\受信トレイ\受信済みアイテム
wmf実行時、振り分け完了後に開くフォルダを指定します。
例えば振り分けた先のフォルダを開くようにしたければ
openfolder=070XXXXXXXX\振り分け\もば ちき
などと記述すればいいです。
openfolderwhenempty=070XXXXXXXX\受信トレイ\受信済みアイテム
openfolderで指定したフォルダが空の場合に開くフォルダを指定できます。
空でもいい場合は同じフォルダを指定しておけばいいです。
openlastfilterfolder=0
0の場合は特に何もしません。
1に設定すると、openfolderで指定したフォルダが空だった場合、以下のような動作をします。
1.振り分け処理を行っていた場合、最後に振り分けされたメールの移動先フォルダが表示されます。
2. 振り分け処理が行われていない場合、openfolderwhenemptyで指定したフォルダが表示されます。
shownoread=0
0の場合は何も行いませんが
shownoread=1
にすると、未読メールがあった場合は、そのメールを表示、未読メールが複数ある場合は、一番古いメールを表示します。
showdir=0
0の場合は何もしません。
showdir=1
とすると、フォルダ選択用のツリービューが表示されます。

また、showdir=1にした場合でも、shownoread=1にしている場合は、未読メールがあればツリービューの表示を行いません。
未読メールがないときのみツリービューの表示を行います。
ツリービューが選択するフォルダは、 openfolder、openfolderwhenempty、openlastfilterfolderの各設定に基きます。
[target]セクション
[target]
folder=070XXXXXXXX\受信トレイ\受信済みアイテム |
振り分け対象となるフォルダを設定します。
こちらに記述しているフォルダにあるメールが、振り分けの対象となります。
例えばウィルコムメールと、新たに別途作ったtwinというメールカウントの受信トレイを振り分け対象にしたい場合は
[target]
folder=070XXXXXXXX\受信トレイ\受信済みアイテム
folder=twin\受信トレイ

と記述しましょう。
[フォルダ名]セクション
[070XXXXXXXX\振り分け\もば ちき]
pattern=1:mobachiki_kk@yahoo.co.jp |
こちらは、そのフォルダにメールを振り分ける際の条件を記述します。
上記の場合はウィルコムメールの「振り分け」フォルダの下の「もばちき」フォルダにメールを移動する条件を記述しています。
pattern=0:どの条件にもマッチしないメール。つまりほかの振り分け条件からもれた全メールを振り分け対象にします。
pattern=1:指定した差出人のメールアドレスを条件としてメールを振り分けます。上記の場合はmobachiki_kk@yahoo.co.jpから来たメールを振り分け対象とします。
pattern=2:指定したメールタイトルのものを条件として、メールを振り分けます。
その3:wmfの便利な点
wmfは、振り分けの設定さえちゃんとやれば、アカウントを超えてメールを移動したりと結構無茶なことが出来て面白いです。
例えばOutlookで間違ってメールを書いてしまったりすることってありますよね?
しかし、標準のメールはアカウント超えのメールの移動は出来ません。
内容をコピーして、メールを作り直すという手間をかけざるを得ませんでした。
 
しかし、wmfでiniファイルに以下のような設定を記述してやると
[target]
folder=ActiveSync\送信トレイ
[070XXXXXXXX\送信トレイ]
pattern=0:
Outlookの送信トレイに入っているメールをウィルコムメールの送信トレイに移動することが出来ます。
(OutlookメールはActiveSyncと記述するらしいです)

こんな感じで、標準のメールについて様々な設定が可能で非常に便利なツールなので、興味のある人はぜひ試してみましょう。
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